押し目買い・戻り売りのエントリー完全解説
FXで安定して勝ち続けるためには、「押し目買い」や「戻り売り」といった“トレンドに沿った戦略”を使いこなすことが重要です。今回は、これらの手法の定義から具体的な使い方、応用テクニック、注意点まで、プロ視点で詳しく解説していきます。
押し目買い・戻り売りとは?【トレンドを活かす王道戦略】
まずは基本的な概念を整理しましょう。
- 押し目買い:上昇トレンド中の一時的な下落(押し)を狙って買いエントリーする手法
- 戻り売り:下降トレンド中の一時的な上昇(戻り)を狙って売りエントリーする手法
いずれも「トレンドフォロー」に分類され、逆張りとは異なり、流れに逆らわずエントリーするため、勝率が安定しやすいのが特長です。
トレンドの判断方法【どの方向にエントリーすべきか?】
押し目買いや戻り売りを成立させるには、まず「トレンドの方向」を正しく見極める必要があります。
▼ トレンドを判断する3つの代表的手法
- 移動平均線(SMA/EMA)
長期の移動平均線が右肩上がりなら上昇トレンド、右肩下がりなら下降トレンドと判断できます。 - 高値・安値の切り上げ/切り下げ
上昇トレンド=高値・安値がともに切り上がる。
下降トレンド=高値・安値が切り下がる。 - 一目均衡表の「雲」
ローソク足が雲の上なら上昇トレンド、下なら下降トレンドのサイン。
上記を複合的に使うことで、より正確なトレンド判断が可能になります。
押し目・戻りの見極め方【どこで入るかが鍵】
トレンド方向を確認したら、次は「押し・戻り」が発生したタイミングを見極めます。
▼ 押し目・戻りの狙い方(図解イメージ)
※図はアイキャッチ画像参照
▼ 代表的なエントリータイミング
- 移動平均線への接触
EMA20やEMA50などへのタッチで反発を確認してエントリー - フィボナッチリトレースメント
上昇トレンドなら38.2%、50%、61.8%などでの反発 - チャートパターン
Wボトム(押し目)やMトップ(戻り)の形成後
エントリーには、「反発を確認してから入る」のが重要です。ナンピンのような逆張りとは異なり、焦らず待つのがコツです。
応用テクニック【精度を高めて利益を伸ばす】
1. マルチタイムフレーム分析を使う
上位足(1時間足や4時間足)でのトレンド方向と、下位足(15分足や5分足)での押し目・戻りタイミングを組み合わせることで、より高精度なエントリーが可能になります。
2. オシレーターでダイバージェンス確認
MACDやRSIで逆行現象(ダイバージェンス)が見られれば、反転の可能性が高まり、リスクを抑えたトレードが可能です。
3. トレーリングストップで利益を守る
トレンドに乗ってから伸ばす戦略には、トレーリングストップの活用が有効です。エントリー後に含み益が出たらストップを建値に移動し、損失をゼロに抑えつつ利益確定を狙います。
よくある失敗と注意点【見落としがちな落とし穴】
▼ 押し目・戻りのつもりがトレンド転換だった
逆行して損切りになるケースの多くは、「押し・戻り」ではなく、「トレンド転換」が起きていた場合です。特にトレンドラインのブレイク後などは要注意です。
▼ 無理に押し目を探しすぎる
「押し目で買わなきゃ」と意識しすぎるあまり、そもそもトレンドが出ていないレンジ相場でも無理にエントリーしてしまうのはNG。必ず「トレンドがある前提」を確認しましょう。
▼ エントリー根拠が弱い
移動平均線に触れたから…だけで入るのではなく、「ローソク足の反発パターン」や「出来高増加」「オシレーター反転」など複数の根拠を持ち合わせることが大切です。
まとめ:押し目買い・戻り売りは“待つ技術”
押し目買い・戻り売りは、トレンドに乗る王道の戦略です。ただし、「どこで入るか」「どこまで押すか(戻るか)」を見極めるには、相場環境の理解と冷静な待ちが必要です。
✔ 要点まとめ
- トレンドの有無をしっかり確認(移動平均や高安)
- 押し・戻りの判断は移動平均線やフィボナッチで補強
- ローソク足やオシレーターの反発でエントリー
- 上位足と下位足を連携させるマルチタイム分析が有効
- 利確・損切りはルールを持って計画的に
ぜひ、あなたのトレードに「押し目買い・戻り売り」を取り入れて、トレンドの波に乗るスマートな戦略を構築してみてください。
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