FXで勝ち続けるために欠かせないのが「タイミングの精度」です。いくらトレンドを捉えても、エントリーが早すぎたり遅すぎたりすると、損切りや取りこぼしの原因になります。本記事では移動平均線(MA)で相場の方向性を捉えつつ、RCIで「今がチャンスか」を見極める戦略について解説します。
移動平均線でトレンドをつかむ
移動平均線は「相場の流れ」を示す最も基本的なインジケーターです。特に以下のような使い方が一般的です:
- 短期EMA(10〜20):エントリーの初動を捉える
- 中期SMA(50〜75):トレンドの方向性を判断する
- 長期SMA(100〜200):相場全体の流れや環境認識に使う
「移動平均線の上で推移=上昇トレンド」「下で推移=下降トレンド」という見方が基本です。押し目買いや戻り売りの判断にも使われます。
RCIでエントリーのタイミングを図る
RCI(Rank Correlation Index)は、価格と時間の順位相関を用いて「今の価格が買われすぎ/売られすぎか」を示す逆張り型のオシレーターです。
主に以下のようなルールで使われます:
- +80%以上:買われすぎ → 売りサイン
- -80%以下:売られすぎ → 買いサイン
- 3本のRCI(9, 14, 26)を組み合わせて波形を見る
ただし、トレンド中に逆張りすると失敗しやすいため、移動平均線との組み合わせが非常に効果的です。
MA×RCIの組み合わせで“勝てる型”を作る
ここでは移動平均線とRCIを連携させたエントリー精度の高いパターンを紹介します。
- 1. トレンド方向に沿っていることをMAで確認(例:価格が20EMAの上を推移)
- 2. 押し目・戻り目でRCIが反転(-80%→上向き、+80%→下向き)
- 3. ローソク足で反発の実体を確認してエントリー
この3点セットが揃えば、タイミング精度の高いトレードが実現します。
応用編:AIやEAでの組み込み
RCIはフィルター条件としてEAに組み込まれることもあります。
- MAが上向き+RCIが上抜け:買い条件
- MAが下向き+RCIが下抜け:売り条件
- RCIの角度・順番(9>14>26)などを追加して精度を高める
AIトレードでも、トレンド方向+RCIの反転シグナルで高勝率な戦略設計が可能です。
まとめ:方向とタイミングの“合わせ技”で勝率UP
移動平均線は「方向」、RCIは「タイミング」——この役割を理解し、両者を組み合わせて使うことでトレードの精度は一段と高まります。
どちらか一方だけでは不十分。ぜひ、RCIの反転シグナルを活かすために、移動平均線で相場の地図を描いてから狙いを定めましょう。
次回は「ローソク足×RCIによる実戦型トリガー戦略」をご紹介予定です。お楽しみに!
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