「相場の流れが読めない…」「勝てる戦略が急に通用しなくなった…」
そんな悩みの多くは、相場の“種類”を見誤っていることに起因しています。
この記事では、レンジ相場とトレンド相場の違いを明確にし、その見極め方・戦い方のコツを初心者にもわかりやすく解説します。
なお、トレンドの基本から理解したい方は、以下の記事を先に読むのもおすすめです。
👉 【初心者〜中級者向け】トレンドの正しい理解と実践的な活用術
1. 相場の2種類:レンジとトレンドとは?
レンジ相場とは
- 価格が一定の幅で上下に動く相場
- 高値と安値が水平に並ぶ(ボックス相場・もみ合い)
- 買い手と売り手の力が拮抗している状態
トレンド相場とは
- 価格が上昇または下降の一方向に動く相場
- 高値・安値が切り上がる(上昇)または切り下がる(下降)
- ボラティリティや出来高が増えやすい
2. レンジとトレンドの見極め方【図解あり】
価格の動きに注目
- レンジ相場:上下に同じ幅で反発を繰り返す
- トレンド相場:ジグザグに斜め方向へ動き続ける

インジケーターを活用
- ADX:20以下ならレンジ、30以上ならトレンドの可能性
- 移動平均線:横ばいならレンジ、傾きがあればトレンド
※ADX(Average Directional Index)は、トレンドの“強さ”を測る指標です。
3. トレンド相場での戦い方:攻めの順張り戦略
エントリーの基本
- 押し目買い(上昇トレンド)/戻り売り(下降トレンド)
- 移動平均線の反発・ブレイクを活用
有効なテクニカル指標
- 20SMAや50EMAでサポート・レジスタンスを判断
- MACDやRSIでモメンタム(勢い)を確認
損切り・利確の考え方
- 損切り:直近の押し安値・戻り高値を基準
- 利確:節目やトレーリングストップで伸ばす
4. レンジ相場での戦い方:守りの逆張り戦略
エントリーの基本
- 上限付近で売り、下限付近で買い
- チャネルラインや水平線の反発を根拠に
有効なテクニカル指標
- ボリンジャーバンド(±2σからの反発)
- RSI・ストキャス:70以上は売り、30以下は買い
注意点
- だましが多いため、反発サインを複数確認
- ブレイクが起きた場合の損切りは早めに
5. 相場の切り替えサインとは?
トレンド → レンジに切り替わるとき
- 高値・安値の更新が止まる
- ローソク足の実体が小さくなりボラティリティが縮小
レンジ → トレンドに切り替わるとき
- レンジブレイク後に出来高が増加
- ADXやMACDが反応し始める
補足:私自身も、トレンド転換サインを見落として連敗した経験があります。
「今はどちらの相場か」を意識することで、無駄なエントリーが激減しました。
6. まとめ:相場の環境に合った戦略こそ最強
- 相場には「レンジ」と「トレンド」がある
- 見極めにはローソク足+インジケーターの併用が有効
- 順張りと逆張りは“使い分けるもの”であり、優劣ではない
「戦略が悪い」のではなく、「使いどころを間違っている」だけかもしれません。
まずは過去チャートを使って、どの場面がレンジ/トレンドだったかを振り返る練習から始めましょう。
参考リンク
本記事の内容理解に役立つ公式サイトへのリンクです。
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