移動平均線とは?初心者でもわかるトレンドの読み方
「チャートを見ても、どっちに動くのかサッパリ…」
そんな初心者の方にまず覚えてほしいのが、移動平均線(Moving Average)です。
この記事では、移動平均線の基本的な仕組みから、実践的な使い方までをやさしく解説します。
トレンドを読む力をつけたい人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
移動平均線とは?
移動平均線は、過去の一定期間の価格の平均を線でつないだものです。
例えば「10日移動平均線」は、直近10日間の終値の平均を毎日計算して描かれます。
大きく分けて、以下の2種類があります:
- 単純移動平均線(SMA):全てのデータを均等に扱う
- 指数平滑移動平均線(EMA):直近のデータをより重視する
SMAはシンプルで見やすく、EMAは反応が早いため、スキャルピングや短期トレードに人気です。
移動平均線の使い方
移動平均線を使うと、以下のような分析が可能になります:
① トレンドの方向を確認する
移動平均線が上向きなら上昇トレンド、下向きなら下降トレンドの可能性が高いです。
② クロスで売買シグナルを見つける
- ゴールデンクロス:短期線が長期線を下から上へ抜ける → 買いサイン
- デッドクロス:短期線が長期線を上から下へ抜ける → 売りサイン
③ サポート/レジスタンスとして機能する
移動平均線は価格の「壁」になることがあります。
上から落ちてきたローソク足がMAで反発することも。
実践のポイント
① 複数の移動平均線を使い分ける
- 短期:5〜10期間 → タイミングの把握
- 中期:20〜25期間 → 全体の流れ
- 長期:75〜200期間 → 大きなトレンド
② だましを避けるには?
移動平均線だけに頼ると、だまし(フェイクシグナル)に引っかかることもあります。
そのため、MACDやRCIなど他の指標と組み合わせて使うのがおすすめです。
③ トレンドが強いときほど効きやすい
移動平均線は「トレンドフォロー型」の指標なので、レンジ相場では機能しにくい傾向があります。
方向感が出ているときほど、MAの効果は高まります。
まとめ:まずは“線を見る習慣”から
移動平均線は、FXにおける基本中の基本。
ですが、「表示して終わり」ではなく、“線の角度や位置”を読み取る力が大切です。
まずはSMAとEMAの違いを知り、自分のスタイルに合った期間を設定して、
毎日チャートを眺めてみましょう。続けることで、トレンドの流れが自然と見えてくるようになります。
次回は、移動平均線と相性の良い「MACD」の使い方を解説予定です。お楽しみに!
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