【徹底解説】ロンドン時間とNY時間のオーバーラップを狙うトレード戦略

FX基礎

ロンドン時間とNY時間(ニューヨーク時間)のオーバーラップ(重複)は、 1日の中で最も取引参加者が集まりやすく、スプレッドが締まりやすい注目の時間帯です。 本記事では、具体的な手順・エントリールール・損切/利確・リスク管理までを 初心者にもわかりやすく体系的に解説します。過度な煽りや誇大表現は避け、 AdSenseポリシーにも配慮した内容でお届けします。

目次

  1. オーバーラップとは?時間帯の目安
  2. なぜ狙うのか:特徴とメリット/リスク
  3. 事前準備(通貨ペア・指標カレンダー・チャート設定)
  4. 実践戦略:2つの基本アプローチ
  5. 具体ルール(チェックリスト付き)
  6. リスク管理とよくある失敗
  7. エントリー例(ケーススタディ)
  8. FAQ
  9. 免責事項

1. オーバーラップとは?時間帯の目安

ロンドン市場(欧州)とNY市場(米国)が同時に稼働している時間帯を指します。 参加者が多く出来高が増えやすいため、値動きの明確化・約定のしやすさが期待できます。

季節による目安(DST/サマータイムに注意)

  • 夏時間(概ね3月〜11月)
    ・ロンドン 08:00–17:00(UTC+1)/NY 08:00–17:00(UTC-4)
    オーバーラップ:12:00–16:00 UTC
    ・日本時間(JST, UTC+9)では21:00–翌01:00が目安
  • 冬時間(概ね11月〜3月)
    ・ロンドン 08:00–17:00(UTC+0)/NY 08:00–17:00(UTC-5)
    オーバーラップ:13:00–17:00 UTC
    ・日本時間では22:00–翌02:00が目安

※各国のサマータイム切替日は年により異なります。実際の取引前に最新の時刻を必ずご確認ください。

2. なぜ狙うのか:特徴とメリット/リスク

  • メリット:出来高増加、スプレッド縮小、トレンド/レンジの方向性が明確化しやすい
  • 注意点:ボラティリティ急増、指標発表でのスリッページ、フェイクブレイク(ダマシ)

特にNY勢参入のタイミングは、ロンドン時間で形成された高安の更新や反転が起きやすく、 「ロンドン高値/安値」は多くのトレーダーが見る基準となります。

3. 事前準備(通貨ペア・指標カレンダー・チャート設定)

推奨通貨ペア

  • 主要:EURUSD / GBPUSD / USDJPY(流動性・情報量が豊富)
  • サブ:EURGBP / EURJPY / GBPJPY(ボラ大。初心者はロットを控えめに)

指標カレンダーの確認

  • 米雇用統計、CPI、FOMC、英中銀関連などは値動きが激変。発表直後のエントリーは高リスク
  • 発表予定時刻の前後15〜30分は様子見するなどのルール化を推奨。

チャート設定(例)

  • 上位足:H1(20EMA/200EMAで大まかなトレンド把握)
  • 執行足:M5〜M15(ロンドン高値/安値のラインNYオープン垂直線
  • 補助:ATR(ボラ把握)、セッション区切り、経済指標の目印

4. 実践戦略:2つの基本アプローチ

① ロンドン高安ブレイク&NYリテスト戦略(順張り)

  1. ロンドン時間(欧州序盤〜中盤)で形成された高値/安値をマーキング。
  2. NY参入(JST 21:00/22:00 目安)で一方向にブレイクしたら注視。
  3. ブレイク後のリテスト(戻り/押し)が入り、ローソク足が確定で反転兆候→エントリー。
  4. 損切はリテスト起点の反対側数pips+スプレッド+α(またはATR×0.8〜1.2)。
  5. 利確は次のラウンドナンバー/前日高安/ATR倍率(1.0〜1.5)などで分割。

② ロンドンエクステンションの反動狙い(逆張り/短期)

  1. ロンドンで一方向に伸び切った後、NY入りで一旦の利確・反動が出るケースを想定。
  2. 直近スイングの61.8%/50%戻し付近、ラウンドナンバー、VWAP/20EMA接触などで短期逆張り。
  3. 急変に備え、浅めのストップ素早い建値移動を徹底。

※②は上級者向け。まずは①の順張りで型を固めるのが安全です。

5. 具体ルール(チェックリスト付き)

エントリー前チェック

  • トレンド判定(H1):20EMAが200EMAの上→上目線/下→下目線。
  • 指標時刻:直近±30分は新規エントリー回避。
  • ロンドン高安:ラインを引き、価格の位置を明確化。
  • ボラ:ATRが平常範囲外ならロット縮小。

順張り(①)のルール例

  1. 条件:H1で上目線、NY参入後にロンドン高値を上抜け。
  2. 待機:高値ラインを一度上抜け→いったん戻す(リテスト)のを確認。
  3. エントリー:M5〜M15で反転陽線確定(下ヒゲ>実体)などのプライスアクション。
  4. 損切:リテストの安値下+数pips(またはATR×1.0)。
  5. 利確分割(R=1.0で半分、残りは次節目orトレailing)。
  6. 建値移動:含み益R=0.7〜1.0到達で建値+数pips。
  7. 1日の最大損失:口座の0.5〜1.0%以内(必須)。

逆張り(②)のルール例(上級者)

  1. ロンドンでの過伸長確認(ATR急拡大、連続陽/陰線、乖離)。
  2. NY入り後、戻し水準(50%/61.8%・VWAP・ラウンド)で短期スキャル。
  3. ストップは浅く(直近ヒゲ先+数pips)、利確は素早く(R=0.7〜1.0)。

MT5での実装ヒント

  • セッション区切りインジでNY/ロンドン/東京を色分け。
  • H1 20EMA/200EMA、M5〜M15でロンドン高安ライン自動描画(手動でもOK)。
  • アラート:ロンドン高値/安値突破→リテストの足確定で通知。

6. リスク管理とよくある失敗

  • ロット過多:ボラ急増で想定以上の滑りや連続損失が起きやすい。
  • 指標直撃:発表直後は方向が二転三転することも。見送りも立派な戦略。
  • ダマシ追い:最初のブレイクで飛び乗らず、リテスト待ちを徹底。
  • 損切先送り:事前に置いたストップを動かさない。損小利大を習慣化。

目標は「毎回勝つ」ではなく「長期でブレずに再現」。記録と検証が成果を左右します。

7. エントリー例(ケーススタディ)

状況:H1で20EMAが200EMAより上、上目線。ロンドン時間で高値A・安値Bを形成。
NY入り:価格が高値Aを上抜け→すぐに一度Aまで押して小陽線確定。
行動:小陽線終値で成行ロング。SLは押し安値数pips下、TPはR=1.0で半分利確、残りは次のラウンドナンバーで指値+トレーリング。
結果:一時的な押しを挟みつつ上昇。建値移動によりリスク抑制、分割で収益確定。

8. FAQ

Q1. どの通貨がやりやすい?

まずはEURUSD。次点でGBPUSD/USDJPY。ボラや癖を把握しやすい順に慣れるのがコツ。 Q2. 何時から見ればいい?

JSTで夏時間は21:00〜01:00冬時間は22:00〜02:00を中心に。前後30〜60分の形成も観察。 Q3. 勝率が安定しません…

リテスト待ち」「建値移動」「分割利確」をルールに。指標直後は避け、統計を取って改善。

9. 免責事項(AdSenseポリシー配慮)

本記事は一般的な情報提供のみを目的としたものであり、特定の投資助言ではありません。 相場は常に変動し、元本割れを含む損失が発生する可能性があります。 取引判断はご自身の責任で行い、必要に応じて専門家へご相談ください。 過去のパフォーマンスは将来の結果を保証しません。

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