はじめに
FXの自動売買、通称EA(エキスパートアドバイザー)は、「自分の代わりにトレードをしてくれるプログラム」です。特に初心者の方にとっては、感情に左右されずに売買できるという点で大きな魅力があります。
しかし、「どんなロジックを使えば利益が出るの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。この記事では、初心者でも扱いやすいEAロジックをいくつかご紹介し、選び方のポイントや注意点までわかりやすく解説していきます。
EAとは?自動売買の基本をおさらい
EA(エキスパートアドバイザー)は、MT4やMT5といった取引プラットフォーム上で動作する自動売買プログラムのことを指します。あらかじめ組まれたロジックに従い、売買のタイミングを判断して自動でエントリーや決済を行います。
裁量トレードと異なり、人間の感情や判断ミスが排除されるため、一定のルールで安定した取引が可能です。ただし、ロジック選びやリスク管理が不十分だと、想定外の損失を出すこともあるため注意が必要です。
初心者にもおすすめのEAロジック5選
1. トレンドフォロー型(順張り)
相場の流れに乗って「上昇トレンドなら買い」「下降トレンドなら売り」を行う王道ロジックです。移動平均線(MA)やMACD、ADXなどのトレンド系インジケーターと相性が良く、初心者にも扱いやすいのが特徴です。
例:200MAより上で20EMAが上向きになったら買いエントリー、下で反転したら決済など。
2. レンジブレイク型
一定の価格帯で横ばいになっている相場(レンジ)から、上か下に抜けた瞬間を狙うロジックです。方向性が出た後に大きく動くことが多いため、短時間で大きな利益を得るチャンスがあります。
例:直近3時間の高値を上抜けたら買い、高値を更新しなかったらノーエントリーなど。
3. 押し目買い・戻り売り型
トレンドが出ている場面で、一時的な逆行(押し目や戻り)を待ってエントリーする戦略です。浅すぎず、深すぎないタイミングを見極めるのがカギとなります。
例:トレンドライン+RSIやフィボナッチを組み合わせることで、精度がアップします。
4. クロス戦略(インジケーター併用型)
2本の移動平均線や、MACDとRSIなど異なるインジケーターのクロス(交差)をトリガーとしてエントリーするロジックです。シンプルながらフィルターを追加することで無駄なエントリーを減らせます。
例:短期EMAと長期EMAのゴールデンクロス+MACDがプラス転換、で買いエントリーなど。
5. 時間帯特化型ロジック
FX市場は時間帯によって動きやすさが異なります。例えばロンドン時間(16:00~)やニューヨーク時間(22:00~)は値動きが活発になるため、その時間に特化したロジックを組むことで効率よく狙えます。
例:東京時間は見送り、ロンドン開始後にトレンド方向へのみエントリー、など。
ロジックを選ぶときのポイント
- 通貨ペアとの相性:ロジックによってはボラティリティの大きい通貨が向いている場合もあります。
- 使用時間足:スキャルピング向け(M5〜M15)やスイング向け(H1〜H4)など、目的に合った時間足を選びましょう。
- バックテストの結果:過去データで安定しているかは必ず確認しましょう。
- ドローダウンの大きさ:一時的な損失幅が大きすぎないか、最大DDもチェックを。
注意点:必ず検証を!
どんなに優れたロジックでも、リアル口座でいきなり使うのは避けましょう。まずはデモ口座で運用して挙動を確認し、十分に納得した上で実際の運用に移行することが大切です。
また、市場環境によっては勝てるロジックも通用しないことがあります。たとえば、トレンドフォロー型はレンジ相場では機能しにくくなるなど、相場状況に応じた柔軟な運用が求められます。
まとめ:自分に合ったロジックで利益を狙おう
EAは「完全放置で稼げる魔法のツール」ではありませんが、適切なロジックを使えば、感情に左右されない安定した取引が可能になります。
初心者の方は、まずはシンプルなロジックから始めて、徐々にフィルターやインジケーターを組み合わせることで精度を高めていくと良いでしょう。
最終的には、「自分が納得できるルールで勝ち続ける」ことが大切です。この記事で紹介したロジックをヒントに、自分だけの勝ちパターンを見つけてください。
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